体重を減らしたい、あるいは維持したいと思っている人は、代謝を上げるための食品を探しているかもしれません。
確かに、ある種の食品は代謝率をわずかに上げるのに役立つかもしれません。代謝率とは、体が消費するカロリーの量のことです。
これらの食品を食事に取り入れることで、体脂肪を少しでも減らしたり、太りにくくしたりすることができるかもしれません。
しかし、これらの食品をたくさん食べたからといって、必ず痩せるというわけではありません。これらの食品は、バランスのとれた適度なカロリー制限のある食事を補完することで、体重の減少を促進します。
タンパク質の多い食品
肉、魚、卵、乳製品、豆類、ナッツ類、種子類などのタンパク質を多く含む食品は、数時間の間、代謝を高める効果があると言われています。
これは、消化のために体がより多くのエネルギーを必要とするからです。これは、食品の熱的効果(TEF)として知られています。
TEFとは、食事に含まれる栄養素を体内で消化・吸収・処理するのに必要なカロリーのことです。

ミネラル豊富な食品
鉄とセレンは、それぞれ異なる役割を担っていますが、同じように体の機能を正常に保つために重要な役割を果たしています。
しかし、この2つには共通点があります。それは、代謝を司る甲状腺の機能を正常に保つために必要な栄養素だということです。
チリペッパー
唐辛子に含まれるカプサイシンという化学物質は、体がカロリーを燃やす速度をわずかに上げることで、新陳代謝を高める可能性があります。
実際、20件の研究レビューによると、サプリメントや唐辛子そのものから摂取したカプサイシンは、1日あたり約50キロカロリーを余分に燃焼させる効果があるとされています。
コーヒー
コーヒーに含まれるカフェインは、代謝率の向上に役立つと考えられています。
いくつかの研究によると、1日に270mg以上のカフェインを摂取した人(コーヒー3杯分に相当)は、1日に100キロカロリーを余分に消費することがわかっています。
さらに、カフェインは体が脂肪を燃やしてエネルギーにするのを助ける可能性があり、特にワークアウトのパフォーマンスを高める効果があるようです。

お茶
お茶にはカテキンと呼ばれる健康増進成分が含まれており、カフェインと一緒に代謝率を高める効果が期待できます。
特に、ウーロン茶や抹茶は脂肪の酸化を促進し、運動をする際にカロリーを消費しやすくすると言われています。
さらに、ウーロン茶と緑茶は、体に蓄積された脂肪をより効果的にエネルギーとして利用するのを助け、脂肪燃焼能力を最大17%向上させると言われています。
豆類・マメ類
レンズ豆、エンドウ豆、ヒヨコ豆、黒豆、ピーナッツなどの豆類・マメ類は、他の植物性食品に比べて特にタンパク質が多く含まれています。
研究によると、高タンパクな豆類は、低タンパクな食品に比べて、消化のために多くのカロリーを消費することがわかっています。これはTEFによるものです。
また、豆類にはレジスタントスターチや水溶性食物繊維などの食物繊維が含まれており、体内でプレバイオティクスとして利用され、大腸内の善玉菌のエサとなります。
カカオ
カカオとココアは、代謝を促進する可能性のあるおいしい食品です。
例えば、マウスを使った研究では、カカオやカカオ抽出物が、脂肪燃焼を促進する遺伝子の発現を促進する可能性が指摘されています。これは特に、高脂肪食や高カロリー食を与えたマウスに当てはまるようです。
興味深いことに、ある研究では、ココアが消化中に脂肪や炭水化物を分解するのに必要な酵素の働きを妨げ、脂肪や炭水化物が体内に吸収されないようにする可能性を示唆しています。

アップルサイダービネガー
アップルサイダービネガーは、新陳代謝を活発にする可能性があります。
動物実験では、酢がエネルギーとして燃焼する脂肪の量を増やすのに特に役立つことが示されています。
同様に、アップルサイダービネガーは人間の代謝を高めるとよく言われますが、これを直接調査した研究はほとんどありません。
胃の空っぽ化を遅らせ、満腹感を高めることで体重を減らすのに役立つかもしれません。